はじめまして。
元現金化業者の神崎智也(@carddeokane25)と申します。
クレジットカードは、大変便利なものであり、現金を持たずにショッピングが出来たり、インターネットでの買い物の決済がスムーズになったりといったメリットがあります。
また、後払いで買い物できるため、欲しい時に商品を手に入れて、お金の支払いを後回しにすることも可能です。
便利なサービスですが、カード一枚、カード情報のみでサービスを受けられる手軽さゆえ、詐欺被害などの犯罪に巻き込まれるリスクもあります。
クレジットカードを便利に、そしてカードを安全に使うために理解しておきたい詐欺被害の実態と対処法を紹介します。
クレジットカードを使った詐欺被害の種類
クレジットカードを使った詐欺被害の種類としては
- フィッシング詐欺
- スキミング
- 偽のショッピングサイト
などがあります。
どれも巧妙化してきており、騙されないと思っていても知らないうちに詐欺の集団にクレジットカード情報を奪われているかも知れません。
1.フィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、偽装メールを介してクレジットカード情報を盗む詐欺の手法です。
フィッシングのネーミングは、「魚釣り」のフィッシングのようにメールで客を釣ることから付きました。
不特定多数、または特定の人に対してクレジットカード会社を装ったメールを送信し、メールに掲載したURLにアクセスさせてカード番号やパスワードなどを入力させます。
2.スキミング
スキミングは、クレジットカードだけではありませんがカードの磁気情報を盗まれて複製を作られてしまう詐欺です。
通常では、カード利用では暗証番号もセットで必要となるため、暗証番号も同時に盗み見られてしまいます。
磁気情報は特殊なマシーンで読み取り、暗証番号はカメラで撮影されることが多いようです。
スキミングの手法は年々巧妙化してきており、スキミングを行うマシーンも精密かつ小型化しています。
一目見ただけではスキミングマシーンも隠しカメラも発見することは難しいでしょう。
3.偽のオンラインショップ
ネットショッピングは楽しいものですが、そのショッピングサイトでも詐欺被害が増えています。
オンラインショップを装ったサイトを作り、客に買い物をさせてカード情報を手に入れるという手法です。
決済はしたのに商品が届かず、ショップにも連絡が付かなくなって詐欺に気がつきます。
クレジットカードを使った詐欺被害の実態
クレジットカードを使った詐欺の具体的な方法や実態、手順を紹介します。
意外な方法で情報を取られていることもあります。
フィッシング詐欺の実態
フィッシング詐欺は、利用している銀行やクレジットカード会社から突然にメールで連絡が来ることから始まります。
もちろん、偽の連絡です。
文面は
- パスワードの変更
- カード番号の確認
- カード情報の確認
などの依頼で、理由として「不正アクセス増加に伴い」などのもっともらしいことが書かれています。
また、賞品や賞金が当たったというパターンもあります。
書かれているURLの飛び先は本物のカード会社のような体裁を整えた作りになっており、本物の公式サイトと区別が付かないものもあります。
そこは
- カード番号
- 暗証番号
- セキュリティコード
- 有効期限
などを入力するフォームになっており、入力することで情報が盗まれてしまいます。
スキミングの手法の実態
スキミングで注意をしたいのは、無人のATMや海外の決済で自分のカードをスタッフに渡した瞬間などです。
無人のATMは有人施設よりも機械を取り付けやすいためリスクが高くなります。
磁気読み取りのためのマシーンは、ATMのカード挿入口にピッタリ沿うように設置できるものもあり、そのまま知らずに使用することで情報を読み取られてしまいます。
また、海外でショッピングにカードを使う場合には基本的にクレジットカードは客が操作し、スタッフが手を触れたり店の奥にカードを持っていくことはありません。
自分の目の届かないところへ持っていかれたら情報を抜き取る隙を与えたことになりますので注意したほうが良いでしょう。
偽のオンラインショップの実態
偽のオンラインショップでは商品を激安価格や大幅な値下げで販売しており、見た消費者の購買意欲を掻きたてます。
他のショップと同じ商品を販売している場合には、それらと比較しても極端に安くなっています。
商品の安さに惹かれてクレジットカードで決済をおこなって購入しても商品は届きません。
待ちくたびれて問い合わせをしようと思っても
- サイトにアクセスできなくなっている
- サイトに電話番号やアドレスが書かれていない
- 書いてある番号にかけてもつながらない
などの状態になります。
それ以外のクレジットカードの詐欺被害
上記以外にも、コンピューターウイルスを使ったカード情報の盗難やクレジットカード現金化の悪徳業者などに騙されるリスクもあります。
ウイルスによる被害では買い物をしようと正しいサイトを開いても自動で偽サイトへと誘導される手法となっており、気がつくことは難しいものです。
また、大変まれですが、カード番号の規則性を悪用して番号を割り出そうとするクレジットカードマスターという手法もあります。
クレジットカードを使った詐欺被害の対処法
クレジットカードの詐欺は増えていますが、ちょっとした注意点を守ることで避けられる被害もあります。
クレジットカードを持ったら「自分は大丈夫」と思うことなく、安全に使うために慎重な対応を心がけましょう。
1.相手から送られてきたメールを信用しない
そもそも銀行でもカード会社でも相手からメールを送信して個人情報やカード情報を入力させることはありません。
そのため、相手からメールで問い合わせがあったり、URLへのアクセスを進められたとしても関わる必要はありません。
どんな内容であっても信用しない、応じないことが大切です。
どうしても気になる場合には、手元のカードの連絡先に問い合わせたり、URLの信頼性の高さをチェックしてみることが出来ます。
「http://」で始まるURLはセキュリティレベルが低く、個人情報を扱う銀行やカード会社ではセキュリティレベルが高い「https://」(最後に「S」が付いています)を使用しているのが普通です。
「http://」を使ったURLに誘われても応じないようにしましょう。
2.無人のATMを使わない
スキミングに遭わないためには、危なそうなATMを使わないことが大切です。無人のATMは細工しやすいため、できるだけ有人で人目が常にある機械を選んで使用しましょう。
また、無人でなくても外でATMを使う際に暗証番号を見られないようにすること、読み取られないことが大切です。
暗証番号入力の際には手元は隠しておきます。また、テンキー(ボタン)も細工をされやすいため、タッチパネルを使って入力するのが良いでしょう。
3.大手通販サイト以外は極力避ける
大手ショッピングサイト以外の通販サイトの中には、詐欺サイトも紛れ込んでいることがあります。
安くて便利そうに見えても、安全性が低そうなサイトは避け、大手サイトを利用しましょう。
また、日本語のおかしいサイトや電話番号の記述のないサイトなどは避けた方が良さそうです。
4.利用明細は毎月必ずチェックする
詐欺被害に遭った際の損失はカード会社が保証してくれますが、それには期限があるので注意が必要です。
一定の期間(60日~90日など)遡って保証してもらえます。
しかし、この期間を過ぎてしまった場合は残念ながらカード会社から保証されることはありません。
最近のクレジットカードの詐欺は巧妙になっており、発覚が遅れることも多くなっています。
カード利用明細は、買い物があった月もなかった月も必ず毎月チェックして、おかしな利用がないか確認しましょう。
クレジットカードの詐欺被害についてのまとめ
クレジットカードの詐欺被害は巧妙で複雑になってきています。
新しい手法も増えており、自分は注意しているから大丈夫と思っていても気がつかないうちに騙される可能性はあります。
これまでは大丈夫だった人も慎重に行動して、今後の詐欺被害に備えましょう。