はじめまして。
元現金化業者の神崎智也(@carddeokane25)と申します。
クレジットヒストリーは、クレジットカード審査で大変重要な役割を持っているものです。
クレジットカードを作る際には審査が行われ、カード利用履歴、信用情報などがチェックされますが、その中でもクレジットヒストリーの情報は重く見られます。
クレジットカードにおけるクレジットヒストリーの重要性、上手に使ってクレジットヒストリーを育てるコツや注意点を紹介します。
クレジットヒストリーとは?
クレジットヒストリーは、正式には「信用情報」のことで、クレヒスとも呼ばれています。
信用(クレジット)による取引の履歴、クレジットカードやローンなどで買い物した信用取引の利用履歴を指すものです。
信用取引の利用履歴は過去の実績でもあり、新たにクレジットカードを作ったり、それ以外のローン商品などを利用する際に取引相手の会社が信用度をチェックする材料になります。
意外と重要な役割を持っており、将来にわたって影響を及ぼすこともある大切なものです。
では、このクレジットヒストリーについて詳しく見てみましょう。
1.信用によるお買い物履歴を総合的に記録
クレジットヒストリーは信用によるお買い物の履歴ですが、クレジットカードだけでなく色々な利用履歴が記録されています。
- クレジットカード
- 各種ローン商品
- ショッピングクレジット
- キャッシング
- カードローン
- リース契約
- 保証契約
また、携帯電話の端末の分割払いや賃貸住宅の家賃の保証会社利用にも関わることがあるので、かなり重要な情報と言えるでしょう。
2.個人信用情報機関が保管・共有
さまざまな信用取引の情報は、個人信用情報機関が保管しています。
個人信用情報機関には、CICやJICC、KSCという3つの機関があり、クレジットカードや信販会社の利用は多くの場合CICやJICCで保管されます。
登録している会社は、保管してある情報を見たり、新たに発生した情報を登録します。
3.良いことも悪いことも知らぬ間に登録
信用情報にはその人のさまざまな情報から登録されます。
- 住所
- 電話番号
- 勤務先などの個人情報
- カードの限度額や残高
- 過去の利用履歴
このような情報から個人を特定し、カードやローンなどの返済状況を記録します。
きちんと支払っていれば問題ありませんが、未納や遅れなどの悪い情報までしっかりと残ってしまうのです。
また、支払いの遅れだけでなく、過去の債務整理の情報も保管されます。
4.ヒストリーは審査で活用
審査では、クレジットヒストリーを確認することによってカード発行の可否や利用限度額などを決めています。
他の金融機関やカード会社の情報まで見られるようになっているため、その人の全体の借り入れや利用履歴を確認し、総合的に返済能力を見ることができます。
クレジットカードの審査ではショッピングとキャッシングがあるので、それぞれに返済能力をチェックします。
基本的には債務整理や延滞などがあると審査落ちとなります。
- 銀行での利用
- 消費者金融
- クレジットカード
などの分野が違う信用情報は違う機関に保管されており、一部の情報しか確認できなくなっています。
ただし、債務整理などの金融事故の情報は基本的に全ての情報機関で共有されるため、クレカで債務整理したけど銀行でお金を借りるならバレない・・・ということはありません。
クレジットヒストリーの内容
クレジットヒストリーの内容は審査に大きな影響を与えるものなので、しっかりと把握しておきたいものです。
自分のクレジットヒストリーを事前に確認しておけば、クレジットカードの審査の際も安心です。
もしもヒストリーに問題がある場合には申込を待つことも必要となります。
1.自分のクレジットヒストリーは確認できる
自分のクレジットヒストリーは、信用情報機関に開示請求をすることで見ることができます。過去の利用状況があいまいな人は、支払いが遅れたことがなかったか、審査前に確認しておきましょう。
また、過去の債務整理の記録は審査に重大な悪影響となりますが、一定期間が経つと消えるのでその確認のためにも開示請求は必要です。
それぞれに消えるまでの期間は決まっていますが、時期を見誤ってフライングで申し込むと審査落ちの可能性が高くなります。
2.ブラックリストとは
ブラックリストという言葉はクレヒスと共によく聞きますが、実際にそういうリストがあるわけではありません。
ブラックリストとは過去に延滞や債務整理などの金融事故の履歴を持つ人を便宜的にあらわした呼び名です。
延滞や債務整理などの情報は正確には「異動情報」と呼ばれ、情報機関ごとに決められた期間の間、登録されます。
この期間は当然審査は通らず、一切のカード作成や借り入れは難しくなります。
情報機関ごとに細かいルールの差はありますが、基本的には事故のあった会社との契約終了後5年間、と覚えておくと良いでしょう。
3.スーパーホワイトとは
スーパーホワイトはブラックリストの反対で、事故履歴どころか何一つ信用情報の履歴がない人を指します。
カードを作ったことや分割払いをしたことがなければ履歴がないのも当然ですが、現代のカード社会において状況次第では審査でマイナスに働くこともあるようです。
カード会社ではある程度高年齢の人に全く信用情報がないのはおかしいと考えており、過去に債務整理をしたためにカード利用が白紙なのではと疑います。
ブラックリストの期間が終わると事故情報が消えますが、それとともに利用履歴も消えています。
カード会社では履歴がない場合、カードを作ったことがないのか、過去にブラックだったのか、その区別が付かないため審査を厳しくするしかないのです。
ただし、若い世代の場合には、履歴がなくても、初めてのカード申込というケースも多いため、審査にあまり影響ありません。
4.申込ブラックとは
ブラックリストは金融事故だけでなく、カードを申し込んだだけでもリスクになります。
信用情報の履歴には申込の記録も残ります。
あまりにもたくさんの会社に申込を繰り返すとたくさんの申込の履歴が記録され、審査で確認したカード会社に「金に困っているのでは?」「多重債務を起こすのでは?」と不審に思われる恐れがあります。
これを申込ブラックといい、一度に複数の申込はしない方が良いと言われるのはこのためです。
申込の履歴は、半年間残ります。
クレジットヒストリーの育て方
クレジットヒストリーが良くない人はじっくりと良い実績を重ねて、改善していくことが大切です。
クレヒスを改善することを「育てる」や「クレヒス修行」などと呼んでいますが、育てるためには腰をすえた根気のいる修行期間が必要となります。
1.1枚のカードを長く真面目に使う
クレヒスの育て方の基本は一枚のクレジットカードを長く、こつこつと利用することです。
もちろん、利用している間は支払いをしっかりと遅れずに行います。
毎月適度に使って、返すことがクレヒスを育てる一番の方法です。
枚数を増やすと支払い計画が煩雑になりますし、多重債務のリスクも高まるため出来るだけ少ない枚数で抑えましょう。
2.ブラック・ホワイトの人は審査難易度の低いカードを作る
そもそもカードを持っていない、金融事故で失ったという場合には修行用の1枚として難易度低めのカードを申し込んでみましょう。
事故情報が残っていないことが確認できたら量販店や商業施設などが発行しているクレジットカードが狙い目です。
また、ブラック情報が残っている場合でも消費者金融系のカードであれば審査に通る可能性があります。
3.携帯電話の支払いにも要注意
携帯電話やスマートフォンなどの電話料金の支払いは一見クレヒスと関係なさそうに見えますが、注意が必要です。
携帯端末の支払いを電話料金に上乗せしている場合、電話料金の未納や遅れもクレヒスに残ってしまいます。
審査が通りにくくなってしまいますので、携帯電話の支払いにも注意しておきましょう。
クレジットカードヒストリーのまとめ
クレジットヒストリーは審査に大きな影響を与えるものです。
何気なくクレジットカードを使っている、返済をしている人が多いものですが、そういった使い方がクレジットヒストリーの全てを決定しています。
延滞や債務整理はもちろんですが、知らずに行っていたクレヒスを悪くする使い方を見直して、今後のカード申込やローン利用の際に有利な実績を積みましょう。